雑多になってきたな……

脚本は歴史ものとしては落第点 

前回に引き続き「真・三國無双7with猛将伝」の話です。

「三国志」は3世紀中盤の中国における三国鼎立期を中心に、その前後の
時代も含めて記された史書ですが、物語的な見方をすると終焉については
バッドエンドとされても致し方なしというのがワタシの見方です。
最もわかりやすい理由としては、いわゆる三国にあたる魏・呉・蜀いずれも
中華統一には至らなかったことでしょうか。まず蜀が魏に滅ぼされ、そして
最も勢力が強かった魏が晋に取って代わられ、その晋によって最終的に
呉が滅ぼされてしまったのが史実ですから、これはどうしようもないですね。

従って、史実を軸に物語を進めようとすると厳しい場面(味方が散るとか)が
出てくるのは致し方ないのですが……それを差し引いても、このゲームの
ストーリーモードのシナリオはどうしても釈然としないというか、できるだけ
綺麗に描こうとしたために矛盾や不具合を生み出している気がします。

一番感じるのは、戦闘でmob以外の敵将が滅多に死なないことですかね。
ゲームでの戦闘中、敵将を本当に討ち取れるのはごく一部のステージだけ。
ほとんどの場面では「撃破」という形で済まされ、かつ逃げられています。
特に勝利条件を満たす形で敵将を倒した際は、ダウン状態で何か喋った
ところで逃げられます。ひどいとなんらかのきっかけでいきなり形勢逆転、
ステージでは勝利してもストーリー展開で敗北させられる、なんて場合も。
せっかくゲームシステムで「爽快感」を謳っていても、ステージプレイ後に
それを簡単に吹き飛ばす演出を見せてくれるのですから本末転倒かなと。

それよりも相手は殺意バリバリでこちらに襲い掛かってくるのにも関わらず
あちらは倒されても死ぬことは滅多にない、というのがけっこう不満です。
まあ、戦争なんて完全に殺し合いですから、こんな形でゲーム化している
時点で倫理的にどうよなんて話が出てくるかもしれませんし、その上で
さらに殺せないのが不満なんて言い出したらワタシの心の闇がどうとか
言われ出すのかもしれませんけど、倫理云々を持ち出すのなら安易な
ストーリーやご都合主義的な展開を改めて対象年齢を引き上げるとか
もう少し「三国志」そのものと真摯に向き合うべきではないかと思います。

特にストーリーについては「当事者側を良く見せて相手側を貶める」的な
手法が目立ちます。これを最も強く感じたのは「晋」、最終勝利勢力です。
「無能から有能に取って代わる」という一方的な主張に徹底して則った、
あまりにも安っぽい構成ではなかったかと。とかく「簒奪」という表現が
つきまとう司馬氏サイドの視点を正当化させようと、魏の曹操から連なる
本宗家の流れに「無能」というレッテルを張ることに終始しているような。

そしてストーリーモードの目玉とされた「if展開」ですけど、これはいわゆる
「勢力所属武将全員生存」を基本としたハッピーエンドルート的な流れに
しているのですが、反面史実ルートがほとんどバッドエンドに見えてしまう
部分を出してしまった感があります。これは勢力それぞれのターニング
ポイントに当たる各ステージが、史実分岐に入るとほとんど敗北同然で
進行していくのが一番の問題。その上で苦しい部分を呑み込みながら
進めていかなければならないのが、さらにバッドエンド感を強くさせます。
プレイヤーが積み重ねる勝利は枝葉に過ぎず、時勢という名の脚本には
絶対に逆らえないわけで、追体験としてはあまりにもつまらないですよね。
一方でif展開はタラレバを叶えたものというか、史実でよく考察されている
「もしも~」的な部分を脚本に組み込みましたというもの。これについては
やはりというべきか、ご都合主義的な要素が目立ちます。

また各勢力の傾向を見てみると魏と晋は中華統一なんですが、呉と蜀は
たまに交戦することはあっても協調路線を取ることが多いですね。
呉は基本全員生存で、どこぞのホームドラマのような「問題が起こっても
重要人物が死ななければみんな仲良く」という展開。蜀は「自勢力では
最弱小、しかし敵に回ると倒しても倒しても謎パワーで何度でも蘇る」と
どうにも人外のモンスターを相手にしている錯覚を受けかねません。

まあ、一番イライラしたのは常に上から目線でしたね。
ストーリーモードはステージによって操作可能キャラが異なる中、対象が
司馬師、司馬尚、王元姫、賈充とかなんのイヤがらせだと。ただでさえ
安っぽいキャラばかりなのにゴリ押し女まで絡んできてもう。( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

こんな感じで、ストーリーについては6の頃と同レベルで相変わらず稚拙。
二度と見たくないムービー・イベントもけっこうあって、ひどいものです。
ではゲームシステム、肝心のアクションゲームとしてはどうなのか……
これについても先日お話したように、高いレベルとは言い難いのですが
プレイしていくうちに一方的な見方ながら窺い知れた部分も出てきたので
次回はこれについても触れていこうと思います。

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迷品短槍

Author:迷品短槍
(めいひん たんそう)

個人小説サイト
迷品collection」の出張版。

ゲーム・アニメネタ中心。
記事数がそこそこあるのは
ネトゲぶろぐの名残です。
(旧HN:がんまれい)

【Diablo Ⅲ】
Reaper of Soulsから
始めた新参者。PS3版にて
もそもそ遊んでいます。

【Wizardry】
AppleⅡ版、PC88版を経て
Family Computerからの
和製Wizを重んじる守旧派。
Renaissanceには否定的。
Onlineは無視。
Wizardry歴31年。

【Elminage】
PS2版#1からスタート。
最近えらい遅れ馳せながら、
Gothicの3DS版開始。
Myメインは魔族混血君主。
聖なる鎧が装備不可でも
ライフスティーラー二刀流で
いまはやっていけてます。

【DragonQuest】
プレイ暦は#1から#8。
ただしクリアしたのは#6まで。
派生作品はわかりません。

【Anime】
恋愛・日常ものが好きです。
CSないっす。
[年別私的Best]
2012:夏雪ランデブー
2013:ゆゆ式
2014:未確認で進行形
2015:四月は君の嘘
2016:プリンス・オブ・
 ストライド オルタナティブ

【Trickstar】
2014年サービス終了。
スマートフォン版はスルー。

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